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読書メモ(赤毛のアン〜命)

 赤毛のアン (モンゴメリ)

 皆さんはいつ赤毛のアンと出会いました?
 私はテレビアニメ。まだ小学生だったもので、その時の感想は忘れました。(笑)
 その後、ビデオで見て、最後に文庫本です。

 私にとって、赤毛のアンは心を癒してくれる1冊。
 嫌な事が忘れられる1冊。
 現実逃避できる1冊。

 アンは感受性豊かな少女で何もかも自分の好きな名前にします。
 ”歓喜の白路””輝く湖水”覚えてますか?


 空想で過ごす時間が持てるなんて、羨ましいですよね?
 アンのような感受性が今現代失われているのかもしれませんね。
 ”歓喜の白路”・・・もし日本にもそんな場所があったら行ってみたいなあ。

 例え、家庭環境が複雑でもこうやってたくましく生きるアン。
 こっちまで元気が沸いてくる気がします。(^‐^)
 もともとたくましく生きる女性が好きなんです・・・私。
 自分の理想像。

     それにしてもマシュウが死んでしまうのは悲しかったなあ。。。

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      悲しみよこんにちは (サガン)

 ファザコンから生まれた嫉妬・・・という事なのか。
 主人公セシルは父と2人でバカンスを楽しんでいた。正確に言えば父の
 愛人と3人。母は死別していた。

 セシルは寄宿学校を卒業して以来、父の愛人が次々変わる生活を共に
 している内に、 父の魅力を感じるのだった。
 だか、愛人への嫉妬という感情はない。
 セシルと父との生活に深入りするような存在ではないからだった。
 もちろん、セシルの生活の邪魔をする事もない。

 そんな平和なバカンスもある人物が来た為に壊れてしまう。
 ある人物とは亡き母の親友。
 セシルはこの人物には、女性らしさから知性など大部分に対して勝てる
 存在ではない。
 だからこそ、母の親友に嫉妬するのである。
 父が少しずつ惹かれていくと同時に、セシルは母の親友に意地悪を・・・。

 最終的には、母の親友は死んでしまうのだが、その時初めて悪い事をした
 と思うセシルであった。

 セシルと父の関係は決して変な関係ではなく、むしろ今ではありえる友達関
 係。サガンの時代でこんな関係があったのだろうか。
 理解がある親を持つ子供は恵まれていると思う。

 皆さんはどう思いますか?

 別の視点で感じた事を書いて見ました。

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  ライ麦畑でつかまえて (J.D.サリンジャー)

  この本との出会いはある映画からでした。
映画の中である人物が持っていたのです。
犯人だったか・・・その辺の記憶は定かではないけれど。
ジョンレノンを撃ったチヤプマンも上着に入れていたらしいから、
宗教的に人の心を揺らぐ本だと興味を持ち出した訳です。

  主人公ホールデンは高校を何校も中退している16才。
彼は勉強が嫌いという理由よりもむしろ、この社会が嫌だから、
大人が嫌だからという子供特有な反抗心から勉強をしなくなったんだと思う。
友達や彼女、先生への不満がほとんどの内容であり、
読んでいる内に少し憂鬱になってしまった。
今までの人生で誰でも感じる人への不満・・・例えば気に入らない事があったとして、
文句を言いたいけど、言えば怒鳴られるから我慢するとか、
出来ないけど心で怒ってみたりする。
その心の葛藤を活字で見る事により、私は情けない気持ちでいっぱいになった。
そんな弱い自分を認めたくはなかった。
私自身よく思う事であるから・・・。
でも、思春期を過ぎた私がちょっと大人びた意見を言うならば、
その我慢するという気持ちが人の意思を強くする。
弱いんじゃなくて、強いんだって思う。

  最後の方で、主人公ホールデンの元先生が、同じように挫折したが
立ち直った人から学び更生して欲しい。
と共に、これから挫折しそうな人への励みになって欲しいと言っている。
(簡単に言えば・・・)
人はそうやって一歩一歩学んでいく・・・。

  この本を読んだ事のある人は、どのように感じました?
読んだ事のない人は、こういう経験ありますか?
今の時代にあった一冊かもしれませんね。

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華岡青洲の妻  (有吉佐和子)

 この本は、読書家の先輩にお借りしたもの。
実話なので、皆さんも興味を持たれると思います。

 華岡青洲(はなおかせいしゅう)とは、麻酔薬を最初に作った人です。
完成するまでには計り知れない努力と、妻の忍耐力が必要でした。
そして、罪のない犬や猫・・・。
調合した薬を飲ませ何匹も死に追いやったのです。
その後、完成したのですが、今度は人間で試さなくてはならない。
そこで志願したのは妻と母でした。
初めは仲が良かったこの二人、いつしか青洲をめぐって仲違いになってしまった。

 この本には、麻酔薬の出来る過程と、もう一つ嫁姑の問題も書いています。
二人とも青洲の為に命を張りたかったのです。
ただ、母には少量の薬しか与えませんでした。
母にその薬を飲ます程の体力がないから・・・もちろん本人は知りません。
最終的には二回の実験が行われました。
互いに二回ずつ・・・そして、完成・・・。

 ある日の事、妻に異変が起こりました。
失明してしまったのです。
一度目の実験で妻はこの異変に気付いていました。
しかし、青洲の成功を手助けする為には言ってはいけない事でした。
言ってしまえば人間での実験を恐れるから・・・。

 青洲の妻は、義母(青洲の母)に見初められて、顔さえ知らない人と結婚しました。
しかも、花婿である青洲は結婚式後、西洋医学を学ぶ為、学校へ戻ってしまう。
その後数年間は一人華岡家で暮らすのでした。

 生涯を青洲に捧げた妻。この忍耐力は青洲の努力とどちらが大変だったか。
また、姑の間接的いびりの中でも、常に青洲を影で支えてきた精神力にも感動です。
私にはそんな力があるのか不安だけど、見習わないといけないと思う。

 最後に、なぜ青洲の妻は嫁に選ばれたか。
医者の妻になるには欲があってはいけないようです。
お金儲けを考えるようになっては良い医者になれない。
そこで商人の家ではなく、お金に執着しない穏やかな生活をしてきたこの娘を嫁にしたのでした。
そういった事にまで気を配る母にも感心させられますね。

皆さんは青洲の妻になれるでしょうか・・・(;^_^A)

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冷静と情熱のあいだRosso  (江國香織)

 この本は辻仁成さんと江國香織さんが男女別々の視点から語られた作品です。
私がこの本を選んだ理由、ひとつは表紙が青と赤で可愛いデザインだったから。
もうひとつはラブストーリーを読みたかったからなのです。
最近気づいたの、あまり読んでいない事を・・・訳?特にないと思う。

 ちょうどRossoの方を読み終えた翌朝、通勤中に聞いたラジオから
「竹野内豊初主演映画決定。'冷静と情熱のあいだ'」
なんて言ってるではありませんか。
悩みました。テーマを変えるか・・・。

 主人公あおいは、イタリアに住む30歳目前の女性。
父親の仕事の都合上帰国子女の読書家のお風呂好き。
時間があるときはTVを見るより本を読むところは私に似ているかな?
 あおいは自分の気持ちを外に出さない人。一見冷たく感じる性格。
なぜ、恋人に告げなければならない事でも隠すのか・・・。
私には不思議でならなかった。
その為に別れる事になって・・・。
この別れた後からのストーリーとなってます。(←これだけは言わせて)
このラブストーリーは悲しくもあり、イライラさせられる事少々。
自分の気持ちをぶつけなければ、相手に伝わらないと、私は思うけどな。
伝えすぎて喧嘩もするだろうけど、黙っているよりプラスにならないかな?
(ここまで言ってなんですけど、言ってはいけない事は慎みましょう。)

 映画と本とでは、また感じ方が変わるかもしれない。
映画を見たらまた遊びに来てくださいね。

あーあらすじ抜きは話しにくいな(^^ゞ

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冷静と情熱のあいだBlu  (辻 仁成)

 別れた後、’あおい’がミラノにいる事を知らない順正は、
フィレンツェで絵画の修復士として働いていた。
有名な先生の下で・・・。
フィレンツェという街は、街並を新しくしてはならない。
常に過去と向き合っていなければならない場所。
まるで順正の気持ちのように・・・。

 順正もまた新しい恋人が出来たのだが、
’あおい’をいつも心に置いている。
そして、「フィレンツェのドゥオモで逢える事ができるか」を
心待ちにして・・・。

 どうして今までお互いの気持ちを話さなかったのか、
本当に不思議でならない。
お互い今でも愛し合っているのに・・・。
自分の欲求だけで相手を犠牲にするのは良くないが、
気持ちを打ち明けることが何より大事だと思う。

 Rossoとは違う結末であった。
ですから、今から読む方は是非Rossoの方から読んでください。

 こちらのBluの良さは、恋愛小説ではあるがフィレンツェの風情が
感じられる事。
先程も話したように、同じイタリアでありながら、
ミラノとフィレンツェの街並がどれほど違うか語られています。
ですから、近代化されているミラノに住むあおいに対して、
過去のままのフィレンツェに住む順正がいる。
そんなところも見所ではないでしょうか。
私は修復士という職業が、とても素敵に感じられた。
過去を現代に蘇えらせる。そして、未来へと繋がる。

情熱的な職業だと思いました。

 この本は何度も言いますが、是非読んでもらいたいので結末や、
あらすじは控えさせて頂きました。

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女たちのジハード  (篠田節子)

第117回(97年)直木賞受賞作。

 皆さんは、自分の人生をどう考えていますか?
今の人生に満足していますか?
幸せって何?
1人1人性格も違えば、生きていく内容も違う。
どれが幸せか・・・なんてわからない。
永遠の課題ですね。
この本は、そんな悩み多き現代女性のお話です。

 主人公は、保険会社にOLとして働く5人。
それぞれに将来を意識しながら前向きに生きています。
女性がたくましく生きる活力になると思いますよ。

 最年長の康子は30を過ぎた独身。
同僚から「将来設計はあるのか」と聞かれるほど淋しい毎日を
1人で過ごしていた。
そんなある日、男性からプロポーズされるのですが、
「農家の嫁」という事だけの愛情のない結婚だとわかり、
あっさり断ってしまう。
そして、その時点で1人で人生を終えるのも悪くないと考え、
地味な生活から貯めたお金でマンションを購入するのです。
私の場合、結婚してしまったけれど、
結婚だけが人生ではないよね。
自分の道を切り開ける生き方が理想だと思う。
康子はその件を機に’
頼れるお姉さん’となり、
最終的には事業まで始めちゃう。

 一方、紀子は目立たない、何も出来ない20才。
知らないうちにリサの好きな人と結婚する事になる
強かな面もあり
要注意人物。

結局は夫の暴力に耐えきれず離婚。
夫の言い分は「妻を教育している」とか・・・。
何をさせても鈍くて忘れんぼの妻への仕打ちだった。
離婚後の不幸な女性の期間はつかの間、
その後仲間の支えがあったからやり直せたにもかかわらず、
知らないうちにしっかり新しい夫を見つけるのでした。
読んでいく中で1番腹が立つキャラクターですが、
紀子なりにしっかり生きているのです。
でも・・・やっぱりムカツクかも。

 次に計算高いリサ。
自分の両親が共働きだった事、父親が安月給である事から
結婚相手にはちょっとうるさい。
結婚したら専業主婦になって・・・テニススクールに通って・・・
なんの不自由もなく生きる。
そう願っての結婚相手選び。
そして、気に入った男性に対して、どう接したら注意を引くかの
鋭い洞察力。
でも、リサは1番主婦に相応しくて憎めない性格。
主婦業は完璧に出来るし、気が回る。
理想の結婚相手を探すだけあって自分も磨きをかけている。
でも、そんなリサの結婚相手は医者。
と、いってもネパールへボランティア活動に行く事が
夢な真面目男性。
ネパールへ一緒に来てくれないかと言われ悩む。
理想とかけ離れているトイレのない生活を考えるとOKしがたい反面、
その男性の魅力に惹かれていく。
でも、リサはネパールへついて行くんです。
結局は
平和な生活より、愛情でした。

 紗織は得意の英語で食べていけるよう翻訳の勉強をしている。
でも、現実はそう甘くはない。
紗織の思っていた自分の実力は、世間では大した事ではなかったのです。
それでも、別の魅力あふれる道を探し当てた。
「ヘリのパイロット」
25才にしてのチャレンジャーです。
アメリカで探し当てたパイロットへの夢。
英語の勉強は決して無駄ではなかった・・・
英語は仕事としてではなくて、手段にすぎなかったけれど。

 最後にみどり・・・1人だけ結婚をしていたけれど、
主婦に納まることが出来ない性格。
リストラ退職後、出産し1児の母となる。
しかし、サークル活動などして元気いっぱいな主婦でした。

どうです!
ざっと説明した限りでも皆たくましいでしょ。(*^-^*)。
どんな人でも一生懸命生きているからこそ生きていく意味がある。
そう思いませんか?

理想に近づくのは大変です。
それに、理想からかけ離れた道に進む事もあります。
失敗の連続・・・なんて事だってあります。
でも、どういう結果だろうと、前進あるのみ。p(^^)q
そうすれば、この5人のような人生が送れるんじゃないかな。

頑張りましょう!!

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ハリー・ポッターと賢者の石  (J.K.ローリング)

 大人になっても童話は良いものですよね。
本を途中で閉じるのが嫌なくらい読みふけってしまいました。

 主人公ハリーが人間界ではいじめられっ子だったにもかかわらず、
魔法使いとしては勇敢な存在で次々に訪れる出来事に立ち向かうところ
がこの本の魅力かな?

知らなかった自分の摩訶不思議な能力。
それによってどんどん成長していくハリーが私たち読者には
堪らなく愛しく感じちゃうんです。

それから、魔法学校・・・本当にこんな学校があったら楽しいような、怖いような・・・。
この魔法学校でハリーは初めて友達を作ります。
友達の素晴らしさもこの本の見どころかもしれませんね。

この本の著者は、生活保護を受けているシングルマザーだそうです。
お店で一杯のコーヒーを飲みながら、子供が寝ている間に書き上げました。
どんな境遇にいても、こんな童話が書ける気持ちを持ち続けている著者に
私は感動しました。
(゜Å) ホロリ

読んでいない方、是非読んでみて。おすすめですよ。

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ハリー・ポッターと秘密の部屋  (J.K.ローリング)

 もし私にハリーのような能力があったら何をしようかなぁ。。。

でもハリーはまだ未熟な魔法使い。
いろんな冒険を積んで立派な魔法使いへと成長していきます。

’ハリー・ポッターシリーズ’2巻目にあたる「秘密の部屋」は1巻に比べ、
スケールが大きくなっていました。
見応えありです。

心やさしい巨体なハグリットの思わぬ過去。

優等生ハーマイオニーがハリーと一緒に次々と自ら校則違反をしたり。

女性に大人気なロックハート先生は知ったかぶりばかりで、
実のところ何も能力がない。
けど、最後の方で良いキャラクター。

もっとも誇れるダンブルドア校長は、何もしていないようで
実際はハリーのピンチの助けをしている、なくてはならない存在。

親友ロンの存在も大きいなぁ。

今、気づいたけど、ハリーもロンも13歳からホグワーツ校(魔法学校)に
入ったんだった。。。
なんか可愛い冒険のお話なので、6、7歳くらいの少年みたい。

映画化決定らしいけど、映画ではどんな映像になるんだろう。
なんか楽しみ。

新作も出るみたいだよね。
早く3巻目が出ないかなぁ

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命  (柳 美里)

皆さんは、命についてどう考えていますか?

著者は、不倫の末に授かった命を不安と共に育てます。
この命は、全員から祝福されているのではありません。
不倫の彼、つまり子供の父親には微かに煙たがれる命でした。

一方、著者の恩師である’東由多加’さんの癌が発覚されました。
もう末期だったという。
でも、あらゆる手段を試みました。
海外へ行ったり・・・。

著者は東さんの命を思いやり、東さんは生まれてくる命を大事にした。
血の繋がらないこの命は、父親なんかいらない。
無償の愛とはこの事を言うのでしょう。

生まれてくる命と、去っていく命。
この二つの命と向かい合っていく現実。
稀にない体験だったと思います。

この本の見どころは、子育て奮闘記部分にもあると思います。
まったく子供を育てた事がない著者のぎこちない母親ぶりと、
自分の命を棚に上げ子育てを手伝う東さんの様子がうかがえます。

今、命の尊さを知らない人が大勢いますよね。
命の大切さ・・・確認してください。




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